■ スキャナって何するもの?
スキャナとは、写真や文字原稿などの紙媒体の画像や文書をパソコン内に取り込むための入力装置です。
正確には、イメージ・スキャナという名称ですが、単にスキャナと一般的に呼ばれています。
スキャナには種類がいくつか存在しますが、最近多く使用されているものに、[ フラット・ベッド・スキャナ ] と [ ハンディ・スキャナ ] があります。
[ フラット・ベッド・スキャナ ] とは、コンビニ等に置いてあるコピー機の上部分を切り取ったような形で、原稿を原稿台の上に置いて読み取る方式のスキャナです。失敗が少なく、比較的 高解像度で取り込めます。
[ ハンディ・スキャナ ] は最近のファックス等に付いている、手に持って原稿を上からなぞっていく方式のスキャナです。手動でスキャンするため、[ フラット・ベッド・スキャナ ] に比べて失敗が多少発生する場合もありますが、比較的 小型なものが多く、ノートパソコンと一緒に持ち歩く場合などには最適です。
スキャナに共通した機能としては、OCR (光学式文字読み取り装置) を使用して、文書原稿をパソコンで編集できるテキスト・データに変換する機能があります。
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フラット・ベッド・スキャナ |
ハンディ・スキャナ |
方式 |
原稿台に乗せてスキャン |
原稿をなぞってスキャン |
解像度 |
比較的 高解像度 |
比較的 低解像度 |
メリット |
失敗が少ない |
持ち運びに便利 |
また、スキャナを購入する際に必ずといって良いほど、解像度という言葉に直面します。
解像度とは、簡単に言えば画像のきめ細かさのことで、スキャナの場合には [ dpi ] (ディー・ピー・アイ) という単位で表されます。
例えば、100dpi という解像度は、1inch (インチ) の中に 100ドットの点を打てるということを意味しています。ということは、同じ面積の中により多くの点を打てたほうが画像は綺麗になるので、解像度が高ければそれだけきめ細かく画像を表現出来るということです。
スキャナの場合は画像を読み込む装置なので、より多くの点をスキャン出来たほうが、綺麗に画像を取り込めるということになります。
最近の家庭用 [ フラット・ベッド・スキャナ ] では、600dpi 〜 2400dpi 程度の解像度が多く販売されていますが、600 x 1200 dpi 程度の解像度があれば、ほとんど不満なく使用出来るかと思います。
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